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各種心理療法

対人関係療法カウンセリング

米国でクラーマン博士らによって開発された心理療法(カウンセリング)。アメリカ精神医学会の治療ガイドラインでもうつ病に対する有効な心理療法として位置づけられるなど、認知行動療法と並び数多くの臨床実績のある効果的な心理療法として知られています。

また、うつ病のほか、摂食障害にも長期的な効果を及ぼすことが確かめられています。

カウンセリングは、「重要な他者(自分の情緒に最も大きな影響を与える人)」との「現在の関係」に焦点を当てて行いますが、コミュニケーションのパターンなどに注目することによって、対人関係全般が改善することも期待できます。

米国でクラーマン博士らによって開発された心理療法(カウンセリング)。アメリカ精神医学会の治療ガイドラインでもうつ病に対する有効な心理療法として位置づけられるなど、認知行動療法と並び数多くの臨床実績のある効果的な心理療法として知られています。

認知行動療法・スキーマ療法カウンセリング

認知行動療法は、ある出来事に対する好ましくない考え方や感情、それに伴う行動などの問題に焦点を合わせて、学習理論をはじめとする行動科学の諸理論や行動変容の諸技法を用いて、好ましくない反応を軽減するとともに、より適応的な反応を学習していく心理療法。

スキーマ療法は、認知行動療法を発展させていった心理療法であり、認知行動療法、アタッチメント理論、ゲシュタルト療法、対象関係論、構成主義、精神分析学派などが統合された形となっており、これまで困難とされていた固定化した慢性的心理的な障害を持つクライアントに適している。本格的なパーソナリティ障害などの深刻な性格上の特徴を持つクアイアントなどにスキーマ療法は効果を発揮している。

ヒプノセラピー(催眠療法)

■催眠のイメージ

催眠と聞くと、よくテレビで見る、いきなりタレントさんがニワトリになったり、レモンを甘いといって食べたり、体が硬直して一歩も動けなくなったり、といったシーンを思い浮かべる方が多いかもしれません。
このようなことは、催眠をおもしろおかしく娯楽として見せる催眠術ショーや超神秘的な力を持つ催眠術師が登場する映画や小説のなかでしか起こりえません。

催眠術と、催眠療法では、実はやりかたが全く違うのです。似て非なるものなのです。
これは、なぜかと言えば、目的が違うからです。
催眠術は、人に見せること、ショーとしての興行が目的ですから、おもしろい現象ばかりにクローズアップして、技術が作られてきたのですが、催眠療法は、主に治療が目的だったため、治療に特化して進化してきたわけです。

ですから、 実際の催眠はこのような催眠ショーのイメージとはかなり違っています。

■催眠状態について

催眠状態のことを心理学では、変性意識状態またはトランス状態と呼んでいますが、こういう言葉を聞くと催眠状態って何か特別なことだと思われるかもしれません。

でも、私たちは、日常生活の中で、普段から催眠状態を経験しているってご存知でしたか?
催眠状態というのは、ひとつのことに意識が集中して、ほかの事に意識が向いていない状態のことをいいます。
あるいは、うとうとと眠りかけのとき、半分眠ったような状態を指すこともあります。

要するに、顕在意識と言われている理性が働きにくくなっている状態のことなのです。

例えば、本に熱中していて、降りる駅を乗り過ごしてしまった、テレビに夢中になって、家族に話しかけられているのに気づかなかった、というような経験はありませんか?

きっと、誰にでもそういう経験はあることだと思います。

実はこれも一種の催眠状態なのです。ですから実際に催眠状態に誘導されても意識はしっかりとあるということです。嫌なことは嫌とはっきりと拒否できるのです。

催眠状態にはほとんど眠りに近い状態から、普通に起きているのと変わらない状態まで様々なレベルがあります。また催眠状態では心理的・生理的に様々な変化が起こってきます。
心理的には、普段よりも受け身的になり、心の緊張がほぐれ心の奥底に押し込めていた記憶や気持ちを思い出しやすくなります。また、とても暗示を受け入れやすい状態になります。

身体への影響としては、バランスが悪くなっている生理的な調整機能を正常な状態に戻すという、自然治癒力を引き出す効果もあると言われています。

そのようなことから、日常の忙しい状態から離れ、ゆったりとした雰囲気で、リラックスして催眠状態に導かれるだけでも、とても有益なことであるということです。

そのような状態を利用して行う心理療法がヒプノセラピーなのです。

ヒプノセラピーには年齢退行を行って今抱えている問題の原因となっている過去の出来事へさかのぼっていく退行療法と呼ばれるやりかたと、退行を使わない療法とがあります。

どちらも催眠状態を利用して癖や習慣を変えたり、問題の軽減・改善を図ったりする方法として使われています。ホリスティック・セラピーハウス SINBIでは、カウンセリングを行い、その方にいちばんふさわしい方法で各種心理セラピーを施していきます。

ヒプノセラピーなどの心理セラピーによる効果としては以下のようなものが上げられます。

  • 対人関係
  • 対人恐怖
  • 親子関係
  • 職場での人間関係
  • 習慣や癖の除去・改善
  • 喫煙
  • 食に関する問題
  • あがり性
  • 過度の緊張
  • よい習慣の獲得
  • 心身の悩みの解消
  • 倦怠感
  • ダイエット
  • 不安
  • 恐れ
  • 性格・自己イメージの改善
  • 自己イメージの改善
  • 積極性の獲得
  • 自己の開発と発見
  • 潜在能力
  • 集中力
  • やる気の向上
  • 新しい発想
  • コミュニケーション能力
  • イメージトレーニング
  • ストレスの軽減
  • 自己コントロール
  • 願望達成
  • 自己啓発
  • 自己探求
  • 自己実現

NLP

神経言語プログラミング(NLP) NLPは、催眠療法のミルトン・エリクソン、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールツ、家族療法のバージニア・サティアという3人の天才心理療法家の言葉遣いや非言語によるコミュニケーションなどを研究し、誰にでも3人の天才のコミュニケーション・スキルを学べるようにモデル化したものです。

NLPの創始者であるジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーは、患者の病理に注目するのではなく、健康な人やすでに問題を解決した人の状態に注目しました。
例えば、同じ体験をした人でも、それをいつまでも辛い出来事として引きずっている人と、その出来事を過去の問題として解決して完結できている人では、その出来事を思い浮かべたときに出てくるイメージが違うことを発見したのです。
それならば、過去の問題を解決もしくは完結できている人と同じようにイメージを思い浮かべれば、まだ過去を引きずっている人も、過去の問題を解決もしくは完結できるのではないかと考えたのです。

例えばということで、今、少し実際に試してみましょう。

それでは、あなた自身の過去の不愉快な出来事を実際に思い出して、映画のスクリーンのように映し出してみてください。

その思い出したイメージのスクリーンには、あなた自身の姿は映し出されていますか?

それとも、そこにはあなたの姿がなく、あなたは当事者になってその場面に参加していますか?

もし、スクリーンにあなた自身の姿はなく、当事者になっていたら、その画面の中に自分の姿を映し出して傍観者になってみてください。

いかがですか? きっと、先程と受けるイメージが大分違うはずです。

今なお引きずっている辛い思い出の中では、私たちは当事者になっています。つまり今でもまだ記憶(脳)の中で辛い思いを感じ続けているのです。

一方、辛い過去を解決もしくは完結できている人は、その画面の中に自分が映っていて、それを傍観しています。つまり、その出来事はもう他人事になっているのです。傍観者でいることで、その時の感情は自分から切り離されています。出来事だけを客観視することで、その過去の出来事を反省し、現在・未来に役立てることができるのです。

このようにNLPには10分もあればできて、しかも驚くほど効果のあるセラピーのテクニックが満載されています。NLPでできる主なことは以下のようなものです。

  1. いつでも良い状態になれるスイッチをつくる
  2. 記憶と感情を自在に操る
  3. 辛い過去を書き換える
  4. やめたい行動や嫌な体験を、望ましい行動や体験と入れ替える
  5. 「あの人みたいに、できたらいいのになぁ」と思う人になってみる
  6. 「こうあらねばならない。いや、それじゃダメだ」自分の中の葛藤をおさめる
  7. 恐怖症の治療

また、NLPは催眠の誘導法としても用いられています。催眠療法を経験したことのある人が受けてみると、これが催眠なのかと不思議に思われるかもしれません。
NLPは、紀元前からほとんど進歩していない従来の催眠誘導法に比べて、科学的な根拠にのっとった効果的な誘導法であるといえるでしょう。

フォーカシング

フォーカシングは、心の声を身体に聞くセラピーです。
あなたの身体に、「あなたの悩みが身体の中にあるとすればどこにあるのだろう?」
と聞いて、その声に応えることであなたの悩みを癒していきます。
あなたが普段どんなことに悩んで苦しんでいるのか?
あなたの身体は知っているのです。
フォーカシングは、あなたの悩みが身体のどの個所に、どんな感覚としてあらわれているかを探り癒していく心理療法です。

■もっと具体的には?

例えば、
「今日は気がのらない」「言葉に胸がつまる」など、感情とも気持ちとも身体状態とも言い難いような『感じ』って、誰の中にもあるかと思います。

フォーカシングとは、その『感じ』に誠実な関心と思いやりをもって耳を傾け(まなざしを向け)て、対話していくような方法です。

そして、不思議なようですが、ただそうするだけで、内面的な深いところに前向きな変化をもたらすことが多い独特の技法です。カール・ロジャースと同じグループでカウンセリングの研究に従事したユージン・ジェンドリンが開発し完成させました。

■『感じ』とは

その『感じ』は、フォーカシング用語ではフェルトセンスと言われます。Feel-Felt- Feltのフェルト、です。受身型で表現される通り、からだを通して伝えられてくる、“感じられてしまう”ものがフェルトセンスです。『胸がしめつけられるような』とか『胃がキリキリするような…』などで表現されるような身体感覚を伴うことが多いようです。

否定的な感じばかりではありません。外食時に「今日はなんとなく、揚げ物が食べたい感じ」などと感じるのもフォーカシングのひとつ。『講演会会場で座る場所を決める時』も、私たちは単に頭で考えるだけでなく、どこなら自分が安心して座れるかを一瞬自分の内面と相談し「うん、ここにしよう」と決定することもあります。また、自販機の前を通りかかりふと烏龍茶があるのを見た瞬間、「烏龍茶、飲みたい~!」とまさにのどから手が出るように買ってしまった、という経験など…。全てフォーカシングの一部です。

最初に感じられるものが否定的であれ肯定的であれ、フォーカシング過程ではその『感じ』の言い分を十分に聴き、懐かしい友のようにつきあってみます。すると自分のまるごと全体が深く納得し安心できるような、前向きで受け入れやすい変化が内面に起こることが多いのが、フォーカシングの特徴です。それはちょうど、「頭では~~するべきだとわかってるのに…」というような不安定な気持ちとは対極にある心地良さと言えるかもしれません。

心理療法や精神分析などに「無意識の部分に働きかける/封印した過去への直面化」等のイメージをお持ちのかたがいらっしゃるかもしれませんが、フォ-カシングで扱うのは無意識の領域とも異なります。さらに、記憶や過去を掘り起こすわけでもありません。“今現在感じられるもの”に耳を傾ける方法です。また、そもそもフォーカシングでは、フォーカシングする人がしたいことを、したい場所で、したい人と、したいと思えるときにするという前提が大切にされます。

また、フォーカシングでは、悩みや気になる問題があるとしても、それについての具体的な説明や語りを必ずしも必要とはしません。たとえば…。ある出来事を思うと『胸がしめつけられるような』フェルトセンスが感じられる方の場合、その人はフォーカシング中は悩みがどんな事なのかより、『胸がしめつけられるような感じ』と向かい合っていくことになります。出来事や悩みごとにとらわれ続けることが減り、『距離を持てる自分』になっていけるかな~、と思えるようになります。

解決志向ブリーフセラピー

解決志向ブリーフセラピーは、問題そのものに注目するのではなく、クライアントの問題が解決した状態や、解決後にどうなりたいのかにフォーカスするというセラピーです。

問題や、問題の原因追求にとらわれてしまうと、解決に時間かかってしまいます。
問題の原因はひとつではなく、複数の問題が複雑にからみあっているため、ひとつひとつ確認していったのでは、解決にどれだけの時間がかかるのか計り知れません。そして原因がわかったからといって必ずしも解決できるかどうかもわからないのです。

でも、もし望む未来が手に入るなら、問題の原因なんてわからなくてもいいですよね。
もちろん問題など、もうどうでもよくなってしまうでしょう。
解決思考ブリーフセラピーでは、クライアントの持っているリソース(能力、経験)をうまく活かして、望ましい未来をかなえていきます。

解決志向ブリーフセラピーには、問題を解決し、目標に到達するための3大原則があります。

  1. うまくいっていることを、そのまま続ける。
  2. うまくいっていないことは止めて、別の行動を起こす。
  3. うまくいくまで、いろいろな行動を試す。

また、私たちの悩みはしばしば、「自分のやりたいこと、目標が定まっていない」ことに起因しています。つまり、知らない道で迷子になっているのです。実際の迷子は“親を探す”という目標を持っていますから、親に会えた瞬間に問題は解決します。しかし、目的地が分かっていない迷子は、どこにたどり着いても誰に会っても満足することはありません。彼には、どうしたら自分が満足できるのか、その目的がわかっていないからです。

ですから、セラピーにおいても、こうなったら自分が良くなったと感じられる、という目標設定が大切になります。目標を設定しないと、セラピーの効果に気づくことができず、目的地に到達できたのに気がつかず、いつまでも道をさ迷い歩くことになります。

解決志向ブリーフセラピーは、あなたに問題が起こった時ではなく、問題が生じていない時の経験に焦点を絞ります。問題の原因を分析するのではなく、どういう時に問題が起こらなかったのか、うまくいったのか、を明らかにします。そして、問題が起きていないときにしていることをしてみるのです。
たとえば、野球選手はスランプに陥ったとき、いいバッティングができていたときのフォームと現在のフォームを比べて、その差異を見つけ出し、いいバティングのフォームに戻そうとします。心の問題でも同じことをすればいいのです。

解決志向ブリーフセラピーは、天才催眠療法家ミルトン・エリクソンの心理療法を出発点にしています。彼は催眠を用いて、クライアントに自分に能力のあることを思い出させました。また、もし寝ている間に奇跡が起きて問題がすべて解決したとしたら、どんなことで奇跡が起きたことに気がつくか、問題が解決したとしたらどのような生活をしているかをイメージさせ、それを催眠で経験させました。
クライアント自身が持っているリソース(経験、能力、性格、価値観など)を利用して、問題を解決していくことが、問題解決の一番の早道です。今すでに持っている自分の能力を使えばよいので、これから何かを学んだり訓練する必要がないのですから。

前世療法

前世療法は、退行催眠のセッション中に生まれました療法です。
退行催眠中、幼児期から、胎児期(おなかの中の記憶)、さらに記憶を遡っていったとき、クライアントの記憶に無い「前世」らしきものを見た、という症例があったのです。

そのことが記載されているのが、アメリカの精神科医ブライアン・L・ワイス博士が1988年に出版して、世界的なベストセラーとなった、Many Lives, Many Masters(邦題:「前世療法」〔PHP研究所刊〕)という著書であり、これをきっかけにこの療法が広がりはじめます。
この療法では催眠状態で前世に戻るように誘導することによって今の自分とは違う前世の人生を体験していきます。

この療法では催眠状態で前世に戻るように誘導することによって今の自分とは違う前世の人生を体験していきます。そしてそこで、前世の人生の重要な場面や死の場面を体験し、その人生がどんな課題を持っていたのか、その人生が今の人生にどういう影響を与えているのかなどを探っていきます。

「前世療法」は、自分を見つめるという点においては、大変素晴らしいツールです。しかし、実は、ここがとてもも重要なことなのですが、「自分を知った後、どうするのか」というところです。

「知った。解った。そうかそうか。」では、十分でないし、たぶんそれだけでは、何のために「前世療法」を受けたのかわかりません。

ただ、多くの人はそこから様々な深い気づきを得ていきます。そして、様々な心理療法やこれまでの催眠療法のやり方ではどうにもならなかった症状が完全に回復したり、大きく改善したというケースも数多く報告されています。

また、いくつかの前世での最期の場面を追体験することで、死に対する恐れが消え、人生に対する新しい理解が生まれることもあります。前世をいくつか見るとあるパターンが浮かび上がってきます。そこから今の人生の意義や目的が明確に見えてくる人もいるのです。

EFT

EFTとは、Emotional Freedom Technique(エモーショナル・フリーダム・テクニック)の事で、感情を開放して心の悩みや苦痛、身体的な問題などを解消するためのエネルギー療法です。

簡単に言ってしまうと、“心”のためのツボ療法と言えるかもしれません。

最近では、EFTは、従来のセラピーに比べ、迅速で、安全に効果を生み出せるという事から、心理セラピーの世界でもとても注目されています。

その方法は、カウンセリングを施した上で、ある言葉を投げかけながら顔や胸周辺のツボを指で軽く叩くだけという簡単なものです。

EFT は、ロジャー・キャラハン博士(TFT創始者)の、「感情的な苦痛は、心身のエネルギーシステムの混乱によって生じる」という発見に基づいて、アメリカ人のエンジニアであるゲアリー・クレイグによって開発されました。現在まで以下のような問題に対して効果を挙げています。

  • 依存症
  • 各種アレルギー
  • 恐怖症
  • 不安症
  • パニック障害
  • 強迫的衝動、強迫観念
  • 鬱・悲しみ
  • 何かを失ったための悲嘆
  • 罪悪感
  • 不眠
  • トラウマ
  • 身体の痛み
  • 外傷後ストレス障害(PTSD)
  • 各種ストレスなど。

アダルト・チルドレンと依存症の克服へのプロセス

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