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買い物依存症

買い物依存症とはどのようなものなのでしょうか

■買い物依存度をチェック

あなたには以下のような症状がありませんか?
以下の項目をチェックしてみてください。

  • 別に欲しくない物を買ってしまう
  • どんどん高額のものが買いたくなる
  • 給料の大半を買い物に使う
  • 買い物をしたいと思うと、他の事ができなくなる
  • 買い物を止めたり、その金額を減らそうとすると、イライラする
  • 買い物をしても、すぐに次の買い物をしたくなる
  • 借金をしてでも買い物がしたい
  • 買い物にのめり込みすぎて大切な人間関係や、仕事を失ったことがある
  • 買い物でお金がなくなり、他人に貸してくれるように頼んだことがある
  • 現実の問題からの逃避や不快な気分の解消のために買い物をする

これらの症状に3つ以上該当するようであれば、あなたには買い物依存症の疑いがあります。

買い物依存症とは

買い物依存症は、意思が弱いとか強欲であるというような問題ではなく、精神疾患の一種であり病気なのです。自分自身には必要ではない、または、すでに同じような物を持っているにもかかわらず多くの物品を買ってしまうというような症状を抱えてしまうメンタルの病気なのです。

買い物依存症の症状の直接的な引き金としては、ストレスの場合が多く、イライラしたり不機嫌になる毎に買い物をし、物質的に満たされるという快楽を得ることで心を癒しているという側面はありますが、その奥にはもっと根本的な問題が潜在しているものです。それがアダルトチルドレンの問題であることがよくあります。

それは、買い物をすることで自分の心の寂しさや不安感を紛らわそうとする側面があるというところからも窺い知ることができます。

買い物依存症の買い物の目的はあくまでも“買い物をする”というプロセスであり、 購入した“物”にはあまり興味がない場合がほとんどです。そのようなことで買ってから一度も着ていない服や、使っていないバッグなどをたくさん抱えてしまいます。それは、心の奥底にある何かが影響しているようです。

買い物依存症の人は、なぜ買ってしまうのか?

それでは、なぜ、不必要な物をそれほどたくさん買ってしまうのでしょうか?

それには、異常な買い物をする行為の奥底に潜む深層心理が強く影響しているようです。

例えば、
「なぜか湧きあがる怒りやイライラを紛らしたい」「漠然とした不安な気持ちを忘れたい」「ぽっかりと胸に空いた穴を埋めたい」、といったような気持ちを買い物で何とか紛らしたり忘れようとしたりしています。よく、恋人や夫婦関係などの人間関係がうまくいかないことをきっかけに買い物依存症になることもあります。

そして、そのようになってしまう心理の更にその奥には、幼少の頃の体験が強く影響を与えているのです。

それが、アダルトチルドレンであったりするわけです。

買い物依存症の場合、本人は、異常な買い物を意識的にやっているわけではないので、とても苦しむことになってしまいます。アルコール依存症の禁断症状のように、買い物衝動を我慢することには苦痛が伴うものです、それを我慢せずに買ってしまえば、あとから激しい自己嫌悪に襲われてしまいます。

この問題を解決していくためには深層心理にある問題を解決していくことが必要です。

そして、買い物依存症を克服していくためには、まず、基本的な依存症についてご理解いただくこと大切です。

依存症(アディクション)とは

依存症とは、簡単に言うと「止めよう止めようと思っても、止めることができない好ましくない習慣に耽り、それに日常生活を支配されている」といった状態のことを言います。
精神に快感や高揚感をもたらす物質の摂取や、特定の行為を繰り返し行った結果、それらの刺激を求める抑えがたい欲求である渇望が生じ、その刺激を追い求める行動が優位となり、その刺激がないと不快な精神的、身体的症状を生じる精神的、身体的、行動的な状態のことである。嗜癖やアディクションとも呼ばれているものです。

買い物依存症から抜け出すために

アディクションから回復するために重要なことは、正直になることです。自分がアディクション体質であることを認める事から始まります。自分にはアディクションに打ち勝つ力が無いことを認めるのです。そして自助グループに参加したりカウンセリングを受けたりして、アディクションから回復する事を目指すのです。

またアディクションはある行動を断ってしまうと、これに変わる別の対象を探してしまいます。そのため、なぜその行動を取ってしまったかの原因を探る必要があります。例えば、買い物のアディクションの人が無駄な買い物をやめるのは、最初の一歩にすぎません。回復に必要なのは、アディクションがどのようにして自分の中に根を張り、本来の自分を乗っ取ったかを理解することです。そしてアディクションに冒された「生活態度・信条・価値観・行動」を一つ一つ変えていく努力をすることです。

買い物依存症とアダルト・チルドレン

買い物依存症だけではなく、様々な依存症を助長する源となっているのが、“アダルト・チルドレン”です。

アダルト・チルドレンは、機能不全家族の下で育った子どもたちです。「機能不全家族の下で育った子供は高い確率で依存症になる」という現象がはっきりと認められています。成長の過程で親の依存症や暴力、虐待に苦しめられた子供は親と同じように依存症になる可能性が高いと、明確に証明されているのです。

機能不全家族の下で育った子供は我慢強く聞き分けがよく、素直な子が多いものです。それは、そうしなければ生きていけなかったという家庭環境がそうさせているものです。

いつも、親の目を気にして育ってきたので、同じように人の目を気にしてしまいます。

他の人からどのように思われているのだろう?
自分の意見なんて怖くてとても言えない!
自分の素直な気持を抑圧してしまう!
嫌われてしまったらどうしよう!

といったような思いを抱えてしまっています。

そして、とても自分に対して否定的です。

自分はダメなんだ!!
自分には価値がないんだ!!
自分は何も出来ない!

と、自分に自信がなくて、行動ができません。

これが依存体質へと繋がっていく本質的なところです。

心の隙間を埋めてくれるもの、それが物質的なものなら麻薬などの薬物やアルコール、過食などの依存へ、行動ならギャンブル、買い物セックスなどの依存へと繋がっていくのです。

機能不全家族の下で育った子供は精神的に脆く、依存物質に頼ってしまった結果、現状から逃れられる唯一の逃げ場がアルコールやギャンブル・薬物・過食などの依存なのです。

アダルト・チルドレンからの回復ためには、親を責めても何の解決にもなりません。
アダルト・チルドレンから抜け出していくためには、まずそこに気づき、自分自身に向き合って取り組んでいくということが大切です。

傷ついた子ども時代を認め,どうして傷ついたのか、どうして欲しかったのかを知り、成長を止めてしまった傷ついた子どもを癒し成長させていくということが大切です。

そのためのお薦めのワークが、インナーチャイルドワークです。 親との関係、そして子どもの自分を成長した大人の自分の目で見ていくということをワークしていきます。

親を赦し、自分自身を受け容れていき、本当の自分を取り戻していくということをこのワークを通しておこなっていきます。

詳しくは下記アダルト・チルドレンと依存症の克服へのプロセスをご覧ください。

アダルト・チルドレンと依存症の克服へのプロセス

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